この記事では、ヤフーショッピングでの出店が儲かるのか、Amazonと比べどのくらい違いがあるのか?
2年以上Amazonセラーをやっている僕が、実際にヤフーショッピングで出店して半年の成果と共にお伝えしていきます。
ネットでの副業、ECサイト物販ビジネスと言えば
出品の簡単さや便利なFBAサービスなど、手軽に始められるAmazonでの出店が人気です。
現在でもAmazonのユーザー数は多いし、商品選定さえ間違っていなければ売れなくて困るという事はありません。
しかし、Amazonは手軽に始められる分、初心者が多く参入してきて荒れたり
ここ数年の手数料の値上げだけでなく、引当金によるキャッシュフローの悪化、すり替え返品問題、真贋調査によるアカウント停止など、正直いつどこのタイミングでビジネスが頓挫するかというリスクとは常に隣り合わせです。
『Amazon以外の販路』にも、きちんと目を向けていき
リスクヘッジもしながら、稼ぎやすいビジネスモデルを構築していく事をお勧めします。
Yahoo!ショッピングの出店は儲かるのか?
ヤフーショッピングって、Amazonや楽天に比べたらちょっと地味なイメージだし
そんなに利用者多くない印象だけど、本当に儲かるの?って思う方も少なくないと思います。
結論から言えば『儲かります』
実際に僕はAmazonと併売しながら、Yahoo!ショッピングを半年運用した結果
全体の売り上げはAmazon4割ヤフショ6割と、逆転してAmazonを超えています。
Yahoo!ショッピングの利用者数は少ない?
Yahoo!ショッピングの利用者数は、Amazonや楽天に比べれば少ないです。
実際、どれくらい利用者数に差があるのかと言うと
利用者数 | 平均利用回数(閲覧のみも含む) | |
Amazon | 5253万人 | 44回 |
楽天市場 | 5138万人 | 53回 |
Yahoo!ショッピング | 2945万人 | 25回 |
※2020年4月時点データ
2020年4月の利用者数で見れば、Amazonや楽天に比べ
Yahoo!ショッピングのユーザー数は約60%と、見劣りしている感はありますね。
Yahoo!ショッピングの出店者数は多い
じゃあ、今度は出店者数はどうなのかと言うと
実はYahoo!ショッピングは出店者数だけは1番多いです。
Amazon |
約17.8万(2016年以降の公表は無し) |
楽天 | 約5万 |
Yahoo!ショッピング | 約87万 |
Amazonが2016からの出店者数を公表しておらず、現在の状況などを踏まえると
当時の17.8万よりも今は大幅に増加していることは想像できます。
楽天は審査の厳しさや、固定費の高さなどから出店数はかなり抑えられていますね。
で、問題のYahoo!ショッピングですが、なんと『87万出店!!』
なんでこんなに出店者数が多いのかと言えば、固定費が無料なので
ドロップシッピングや無在庫での出店者がすごく多いからなんです。
逆に言えば、ドロップシッピングで開店したけど放置されているアカウントが大半で
まともな物販ビジネスとして出店している人はかなり少ないと思います。
実際、僕もヤフショを半年運営してきてライバルになるセラーの数というのは
Amazonよりもずっと少なく、楽天と同様か少し多い程度だと感じました。
なので87万店も出店者がいても、9割かそれ以上はまともに運用すらされていないので競合することはありません。
もっと言うと、更に残りのライバルセラーも
自動出品ツールを利用して、思考停止でAmazonに出品している商品を併売しているだけなので
マーケティングのマの字も無いようなセラーばかりです。
(周りでよく聞く話は、併売ツールで出品している売上はAmazonの2割分程度とか)
Yahoo!ショッピング出店が儲かる理由
Yahoo!ショッピングでの販売が儲かる理由として上げられるのは
①月額固定費が無料
②販売時の手数料が安い
③ポイント還元がある分高値で売れる
④入金サイクルが早くキャッシュフローが良い
⑤理不尽な返品や、すり替え詐欺などが起きにくい
などですね。
①月額固定費が無料
Yahoo!ショッピングは出店したことによる固定費が無料です。
Amazonの場合、大口で5390円(税込)の月額固定費がかかります。
楽天の場合は更に高い費用が毎月掛かってきます。
②販売時の手数料が安い
Amazonでは商品カテゴリーごとに手数料が設定されています。
家電 8%
食品 10%
書籍 15%
などですね。
楽天の場合は売上に応じて手数料が変わる仕組みですが、月額料の1番安いエンパワーメントプランだと15%ほどの手数料が掛かってきます。
Yahoo!ショッピングでは、入金回数やアフィリエイトの有無にもよって前後はしますが5%〜7%程度になります。
なので、仕入れ時の利益計算などは販売価格から7%引いてやれば損益分岐点が出せます。
③ポイント還元がある分高値で売れる
Yahoo!ショッピングでは、楽天と同じようにポイント還元制度があり
購入者側からすると、ポイント分実際は安く買えていることになります。
Yahoo!ショッピングのキャンペーンポイント
ストアポイント | 1倍 |
ソフトバンクユーザー | 5倍 |
Yahoo!プレミアム会員 | 4倍 |
Yahoo!Japanカード利用 | 2倍 |
5の付く日 | 4倍 |
最大でポイント16倍まで付くので、購入金額の16%がポイントで還元されます。
Amazonでは基本的にポイント1%付与が多いですから
例えば10,000円の商品を購入する場合、
Amazonで1%の場合、、、10,000円−1%=9,900円
Yahoo!ショッピングの場合、、10,000円−16%=8,400円
となり、実に1,500円も差があることになります。
じゃあその分価格を上げて、11,500円で販売したとすると、、11,500円−16%=9660円
となり、これでもAmazonで購入するより240円分お得に買えていることになるんですね。
つまりこのポイントがある分、Amazonより高値でも売れていくと言う事です。
④入金サイクルが早くキャッシュフローが良い
Yahoo!ショッピングは、Amazonのように引当金での売上金留保などがありません。
入金サイクルも、月1回、月2回、月3回、月6回と
自分の好きなように設定できます。
月6回まで設定すると5日毎に売上金の入金がされますので、キャッシュフローがすごく良くなります。
入金回数を増やすと、その分手数料が増えますが、
最大の月6回に設定しても手数料は0.4%と、対して変わらないのでキャッシュフローを優先する方が得策でしょう。
⑤理不尽な返品や、すり替え詐欺などが起きにくい
これも大事な事です。
Yahoo!ショッピングは、自己発送になる事と自分自身でお客さんの応対をする必要があるのですが
その代わり、Amazonのような理不尽な全額返金処理をされたり、勝手な都合による意味不明な理由の返品、中身だけ抜き取られたり、中古品や別の商品に入れ替えて返品されるような事は基本的に起こりません。
また、Amazonよりもショップ独自のルールを主張しやすいので(注文確定後のキャンセル不可など)、訳の分からない客に当たる確率はAmazonよりも格段に低いです。
まとめ
と言う事で
この記事では、ヤフーショッピングでの出店は儲かるのか?Amazonと比べどのくらい違いがあるのか?
2年以上Amazonセラーをやっている僕が、実際にヤフーショッピングで出店して半年の成果と共にお伝えしました!
Yahoo!ショッピングは、しっかりとショップを運営していけば簡単に儲けがでます。
しかし、AmazonFBAでの販売のように思考停止で値下げするしか脳が無い販売方法をやっていても、上手く結果には結びついていかないと思います。
ショップ内を回遊してもらえる作り込みと、魅力的な商品カタログ、リピーターを獲得するための施策など
単なる『転売したらいくら利鞘があったか』では無く、
『商品をどうやって販売していくのか?』と言うマーケティング能力が必須です。
しかし、それが出来るようになればAmazonよりも安定した、オリジナルのショップが運営できます。
ちゃんと運営していけば、面白いぐらい売上が伸びていきますよ。