この記事では、【卸・メーカー仕入れ】をするには、どのぐらいの現金資金が必要なのか？
について解説していきます。
僕は『卸・メーカー仕入れ』、いわゆる『上流仕入れ』をメインに
ヤフーショッピングでの販売を組み合わせて物販ビジネスを構築しています。
そして、上流仕入れやヤフショに関しての情報発信をしている関係で
上流仕入れをしたい人からの問い合わせや相談も、ちょくちょく受けるのですが...
実は最近、３人の方から立て続けに
「現金無いけど卸仕入れやろうと思ってます！」
と言った内容の相談が来たので、
実際、卸・メーカー仕入れを２年以上取り組んでいる経験から
僕なりの考えを書き残しておこうと思いますので
これから卸・メーカー仕入れに進みたいと考えている方
ゆくゆくは卸・メーカー仕入れをやっていきたいと思っている方は
ぜひ参考にしてください。
卸・メーカー仕入れをするなら現金資金はいくら必要？
これに関しては、正直言うと
明確に『○○万円必要です！』とは言えない部分なんですよね。
と言うのも、
どんな商材を仕入れるのか？によって
仕入れ資金なんてマチマチだからです。
例えば、僕の場合であれば
今まで仕入れてきた商品の１個当たりの単価は、
安い物で『80円』、高い物で『約４万円』
一度の取引金額で言えば、
最安が『8,778円』、多い時で『約200万円』
と、かなり幅があります。
ここは仕入れる商品の単価や仕入れ量によって、かなり差が出ます。
最低50万円〜できれば100万円は用意しよう
あくまで僕の経験とコンサルでサポートした方を
見てきた上での感覚的な目安にはなりますが、
卸・メーカー仕入れで収益を立てていくなら
どんなに少なくても50万円
できれば100万円は、すぐに動かせる現金を持っておいた方が良いです。
と言うのも、
基本的に卸問屋からの仕入れや、メーカー直取引による仕入れでは
取引開始直後からいきなり安い掛け率で大量に商品を卸してくれる所ばかりじゃ無く、
掛け率や配分量は、それまでの取引実績に応じて考慮してもらえるものです。
つまり、
「最初は少ない資金からスモールに始めて徐々に増やしていく。」
という考えも間違いでは無いんですが、
正直、かなり効率が悪いし、リスクが高くなるので
それだったら、まずは少額仕入れで高利益を狙える中古せどりなどに取り組み
現金資金を増やしてから、卸取引にステップアップした方が結果として早いと思います。
複利で増やすにしても効率が悪い
例えば、僕がよく販売する商品なんかだと
最低発注数の１ケース（１２個）という商品だと、
仕入れ額約５万円→販売価格８万円→利益２万円
といった感じなので、確かに少ない資金でも取り組めなくは無いですが、
正直、それだけだと勿体無いんですよね。
できれば、５ケースとか１０ケースとか
ある程度まとめて仕入れをして高く売れるうちに最大限利益を稼いでしまった方が
やっている方も楽だし、効率よくお金は増えていきます。
もちろん、その２万円を稼ぐことを否定はしないですが、
仮にそのパターンで毎月２万円ずつ増やしていこうと思ったら、次にスケールアップできるのは
２ケース発注できる１０万円が用意できてからなので、３ヶ月後と言うことになります。
その次は３ケースで１５万円なので、更に２ヶ月後です。
こう考えると、ちょっと効率悪く無いですか？
それなら５万円で中古品を仕入れて販売した方が早くお金は増えますよね。
また、どんなビジネスでも必ず百発百中で利益が出るなんてことはあり得ないので、
やっていれば赤字が出ることもありますから、
あまりにもギリギリの資金でやってしまうと
赤字が出た時に次の仕入れに回せる金額も少なくなって
リカバリーするのが難しくなってしまいます。
なので、効率よく稼ぐためにも、リスクを最小限に留めるためにも
最低でも50万円以上は現金資金を持ってから始めてほしいです。
卸仕入れはクレジットカードでも出来る？
手持ちの現金は少なくても、クレジットカードの枠ならあるという方は
ネット卸などでクレジットカード決済に対応している所もあります。
しかし、そういったネット卸は
同じ様に考えている初心者せどらーも多いため
ライバルが多くて思う様に仕入れが出来なかったり、
仕入れる時には利益が出ると思っても、商品が届いて出品する頃には
カードの支払日に間に合わせるために、群がったセラーが我先に売ろうとして値下げ合戦が起こりやすいです。
もちろん、全てがそういう商品とは言いませんが
そういった初心者が群がる商品を避けるためには、
高単価商品であったり、回転の遅い中期〜長期スパンで売るような商品であったり
あるいは多販路で売るとか、ライバルに負けない強いストアを持つなど
初心者層と差別化できる要素は必要になってきます。
なので、クレジットカードで決済できるネット卸から仕入れる場合は
リサーチ力や販売力を鍛えていくことが必須です。
まとめ
と言うことで、この記事では
卸・メーカー仕入れをするには、どのぐらいの現金資金が必要なのか？
について解説しました。
ここまで読んでもらったら何となく分かってもらえるかと思いますが、
現金が少ない中で、卸・メーカー仕入れをするのは
かなり難易度が高いのは間違いありません。
どうしても皆んな、現金で支払うことに抵抗を感じますから
クレジットカード決済や後払いができるネット卸に
同じ様な考えの初心者が群がりやすいです。
資金が無くて支払いに追われる初心者が値下げ合戦を起こすのは、せどりの常ですから
現金が少ないうちに、わざわざ難しい事をやる必要はないんじゃないかと個人的には思います。
ですが、逆に現金資金を用意できれば
良い条件で取引ができたり、僕がやっている様な予約販売で資金回収の早い手法を取れたりと
稼ぎ方の幅は大きく拡がります。
卸・メーカー仕入れに憧れる気持ちはよく分かりますが、
基盤が整っていないうちから無理に始めても
失敗するリスクを自ら増やしてしまうことにも繋がるので
自分の今の状況をよく自己分析して冷静に判断してほしいなと思います。